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【看護師必見】意外と知らない?!睡眠薬の注意点

精神科看護

はいドーモ(^^)/

精神科看護師のささやんです!!

前回は不眠による睡眠薬を使用しての治療や依存症について解説しました(^^)/

今回はそんな睡眠薬についての副作用や注意すべき点を解説します。

睡眠薬の作用や不眠の対応は下記記事を参照してください( *´艸`)

睡眠薬の副作用

睡眠薬の副作用としては

集中困難、記憶障害、反射力低下、眠気、めまい、脱力感、倦怠感、疲労感、ふらつきなど様々です。

薬は副作用が必ずあります。

睡眠薬だからと軽い気持ちや、きちんと理解しないで薬剤を使用するということは、不利益でしかありません。

不眠で薬を処方してもらってたけど、適当に飲んでたかも・・・

医師の指示だからってなにも考えないで、不眠時指示を使用していたかも。。。
反応や観察もあまりしなかったな・・・

事故が起こってからでは遅いのでその前に注意事項を把握しておきましょう。

副作用と注意事項

1,持ち越し(翌朝に寝ぼけている状態を引き起こす)

「持ち越し」とは特に長時間作用型の睡眠薬に多く起きます。

一度覚醒しても催眠作用が持続してしまい、寝ぼけたような状態を呈することを言います

短時間型であっても、疾病や加齢により代謝機能が低下している場合は、同様に持ち越し症状が現れることがあります。

持ち越しは精神作業能力が低下する恐れがあるため、少しでも持ち越しの症状を感じた時は車の運転や危険を伴う作業は避けるようにしましょう!!

2、筋弛緩作用(転倒の危険性を高める)

ベンゾジアゼピン系の薬剤は筋弛緩作用を有しており、足がもつれる、踏ん張れないなどで転倒し骨折のリスクを高めます。

この作用は高齢者に強く表れます。

服用後の筋弛緩作用の状態をチェックし、症状が出ていると感じた時は非ベンゾジアゼピン系の薬剤への変更するなどの対処が必要です。

しかし、非ベンゾジアゼピン系の薬剤では催眠効果が得られない可能性があり、どうしてもベンゾジアゼピン系を使用する必要があるケースもあります。

そうなると転倒リスクがどうしても高まってしまいます。

夜間に離床しないように工夫する必要があります。

夜間トイレに行かなくていいように水分摂取のタイミングの工夫や就寝前にトイレに行く習慣をつけるなど中途覚醒を少なくする工夫が必要です。

新しい睡眠薬の中には筋弛緩作用が弱いという理由で転倒事故を防止できるとうたっているものもありますが、弛緩作用が弱いということは、起き上がりやすいということです。

認知症の高齢者は危険を理解するのが困難なため、筋弛緩作用が弱いことが裏目に出て、かえって転倒のリスクを高めてしまうこともあるので注意が必要です。

3、反跳(リバウンド)性不眠(急に服薬を辞めることでの不眠)

睡眠薬は依存とは言えない状態でも、急に服薬を中止すると、リバウンド現象として不眠を生じる可能性があります。

これは生体内のリズムやホメオスタシスに急激な変化を生じることが原因で起きます。

予防としては、減量しながら辞めていくことですが、睡眠薬を連用しないことが何よりの予防です。

高齢者の不眠治療の注意点

高齢者が訴える不眠には、前回解説した以外の睡眠障害があります。

眠るにも体力が必要であり、まとめて長時間眠り続けることが、体力的に難しいことがあります。

このような場合は昼寝を活用するなどで、睡眠の充足はとれるのです。

しかし、思考の柔軟性が低下していたり、自信を高齢者と認めていないこと、若いころと同じであるとが健康と決めつけて、訂正できないこともあり、「眠れない」ことに対し、医療行為を求めてくるケースが激増しています。

記録の重要性

看護介護の現場で医師があいらかに的外れな睡眠薬を処方したことにより、かえって状態が悪化したケースを経験していませんか??

担当医の治療方針に意見できないし・・・困ったなあ(´;ω;`)

そんなジレンマを感じながら仕事をしている人も少なくないと思います。

そんな時は夜間の状態を詳細に記録し、医師に提示して注意喚起しましょう!!

入院や入所している方の情報や状況を一番把握しているのは接している時間が長い専門職です!

もちろん人員が少なく業務で手いっぱいになっているかと思いますが、

詳細な記録で患者にフィットした睡眠薬を処方してくれれば、

患者もぐっすりと休息が取れ、転倒のリスクも軽減し、その分業務が少し軽減されると思いませんか??

記録をしっかりと書くということは業務改善にもつながる事なので、忙しい中大変だと思いますが頑張ってみましょう(^^)/

まとめ

精神科に勤務していると入院患者に絶対と言っていいほど不眠の人がいると思います。

初めての入院だったり、疾患が原因だったりと色々な原因があります。

情報を集めて、環境整備、不眠の状態、記録、薬効の評価、医師への報告など不眠一つとっても大変な作業になりますよね(´;ω;`)

今度は睡眠薬とは切っても切り離せない抗不安薬の記事お書こうかと思います。

ここまでありがとうございました<(_ _)>

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