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せん妄を見抜く

精神科看護

はいどーも(^^)/

精神科看護師のささやんです。

今回はせん妄シリーズ第2弾!!

せん妄の見抜き方についてです。

前回はせん妄とはどんなものか解説していますのでせん妄がわからない場合はそちらを参照してください↓

せん妄の3つの因子

せん妄の要因には直接因子、促進因子、準備因子の3つに大別されます。

①直接因子

脳血管障害、感染、循環動態障害、腫瘍性疾患、栄養障害、薬剤、薬物中毒、薬剤性精神障害

こここで特に注目するのは、薬剤です。

特にベンゾジアゼピン系の薬剤はせん妄を起こしやすい薬剤として注目を浴びています。

②促進因子

身体的ストレス、動けない状態、感覚障害、環境的要因、心理的ストレス、睡眠妨害要因ストレス

促進因子も様々ですが、疼痛などの身体的ストレスは促進因子として重要です。

また安静を保つことも治療上必要な場面はありますが、強い精神的ストレスになるので注意が必要です。

③準備因子

年齢(70歳以上)、認知機能、ADLレベル(要介護、体動困難)、感覚障害(視覚や聴覚)、薬剤(向精神薬の多剤併用)、身体合併症

ここで重要なのが、年齢です。

高齢者はせん妄を起こしやすいと知られています。

比較的軽い身体の不調や発熱、脱水、常用している薬剤でもせん妄が生じうるためです。

せん妄の直接因子は多数存在しており、どのような人に起きてもおかしくはない状態です。

直接因子や準備因子は変えるのが難しいですが、促進因子は看護の力で減らすことが出来るため、頑張っていきましょう!!!

せん妄のスクリーニング

せん妄にもスクリーニングツールがあります。

代表的なのが、DST、ニーチャムスケールを紹介します。

DST

DSTは日本で開発されたアセスメントツールで、「A:意識・覚醒・環境レベル、B:認知の変化、C:症状の変動」の11項目で構成されています。

DSTは観察様形式ツールなので、患者に都度質問をしなくてもケアの提供時に観察して評価できるため、どんな病棟でも使いやすいのがメリットとしてあります。

しかし、重症度を評価できないのがデメリットです。

DSTを使ってみよう!!

「DST せん妄」の画像検索結果
1.3 DSTをつかってみよう
1.3 DSTをつかってみよう

まずはAから評価し、当てはまる項目があった場合はBに進みます。

Bを評価し当てはまるものが一つでもったら、Cを評価します。

Cに当てはまる項目が1つでもあったらせん妄の可能性ありと判断します。

ニーチャムスケール

ニーチャムスケールは患者の行動や反応から錯乱・混乱の程度を測定し、せん妄を評価するツールです。

このツールを使うときは最低でっも数時間は患者の経過を観察し実際に日常生活援助を行って、かかわりの中で評価することを推奨しています。

ニーチャムスケールは点数をつけて評価するため、重症度を評価できます。

他にもいろいろなツールがありますが、一般の病棟で患者の意識が清明なら、DSTやニーチャムスケールを使用しておけば大丈夫だと思います。

まとめ

今回はせん妄を見抜くための因子やスケールの紹介をしました。

スケールは「おかしいな?」と感じた時に使用し評価することが大切です。

ただ、経験によって気付きにも個人差があると思います。

まずはせん妄の発症リスクの高い患者の把握をしておき、情報共有しておくのがいいでしょう。

スケールでチェックし、せん妄を起こしている可能性があるのなら、適切に対処することで、改善されていくと思います。

ただ、せん妄は予防することもできることがあるので、おかしいなと思ってスケールを使用しチェックを行い、当てはまらなかっとしても、リスクが高い人にはしっかりとせん妄予防を行っていきましょう!!

予防編も今後記事にしていく予定です(^^♪

今回はここまで!

ありがとうございました<(_ _)>

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