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うつ病を理解する~原因、症状、病態まとめ~

精神科看護

はいドーモ(^^)/

精神科看護師のささやんです。

今回はうつ病にまとめてみました。

最近はいろいろなうつ病が現れてきましたね・・・(´;ω;`)

そんなうつ病の原因や症状などを正しく理解していきましょう。

治療に関してはまた今度記事を書きます!!

うつ病の原因

それではうつ病の原因は何でしょう??

うつ病の発症は、はっきりとした原因がわかっていません

精神科疾患は原因不明が多いですね(´;ω;`)

ただ、現在考えられているのは複数の要因があってうつ病が発症されるということです。

うつ病の要因とは下の項目があげられます。

環境要因身体的要因
幼少時期の厳しい体験慢性疲労
身近な人の死月経や出産などホルモンバランスの変化
仕事や財産の喪失脳血管障害
人間関係のトラブル感染症
環境の変化癌などの病気
家庭内不和
妊娠や育児
結婚や離婚

様々な要因が重なり合ってうつ病が発症されますが、最もきっかけになりやすいのは環境要因だと言われています。

そして過度のストレスがきっかけになることもあります。

身近な人の死や人間関係のトラブルなどマイナスなことばかりではなく、

例えば昇進や結婚、出産などもストレスになっていきます。

よくマリッジブルーや産後うつなんかも言われますね!

環境の変化があった時などはストレスになりやすいのでうつ病発症のリスクは高まりますね。

うつ病の病態

うつ病では脳の神経伝達物質である、「セロトニン」「ノルアドレナリン」(モノアミン)といった物質が脳の中で正常に機能していないと考えられています。

セロトニン

脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをします。

必須アミノ酸トリプトファンから生合成される脳内の神経伝達物質のひとつです。視床下部や大脳基底核・延髄の縫線核などに高濃度に分布しています。

他の神経伝達物質であるドパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)などの情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。

セロトニンが低下すると、これら2つのコントロールが不安定になりバランスを崩すことで、攻撃性が高まったり、不安やうつ・パニック障害などの精神症状を引き起こすといわれています。

近年、セロトニンの低下の原因に、女性ホルモンの分泌の減少が関係していることが判明し、更年期障害と関わりがあることが知られるようになりました。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-074.html

これらは、モノアミン仮説と呼ばれており、現在使用されている抗うつ薬の多くはこの仮説を元に開発されています。

うつ病が起きるメカニズムはそれほど単純ではありません。

モノアミンの増加は抗うつ薬投与後すぐにみられますが、

①抗うつ効果が現れるには数週間かかってしまう。

②モノアミンを減少させる薬(高血圧の治療薬)を飲んでもすべての人がうつ病にならない。

こともあり、十分な仮説ではないのかもしれません(´;ω;`)

うつ病の分類

うつ病にはメランコリー型、非定型、季節型、産後などがあります。

メランコリー型うつ病

これは、典型的なうつ病と言われるタイプです。

色々な仕事や責務、役割に過剰に適応しているうちに脳のエネルギーが枯渇してしまうような経過をたどります。

特徴としては、良いことがあっても一切気分が晴れない、

明らかな食欲不振や体重減少、

気分の落ち込みは決まって朝がいちばん悪い、

早朝(通常の2時間以上前)に目が覚める、

過度な罪悪感、などがあります。

非定型うつ病

新型うつ病や現代型うつ病と言われています。

良いことに対しては気分がよくなる、

食欲は過食傾向で体重増加、

過眠、ひどい倦怠感、他人からの批判に過敏、

ストレスを感じるときは気分が落ち込む一方、ストレスを感じないことに対しては気分がよくなる、

という症状があり、従来のうつ病とは違い気分反応性が高いです。

分かりやすくまとめると↓↓になります。

従来型うつ病:遊ぶときも気分が落ち込んでる、自責思考、不眠、拒食
非定型うつ病:遊ぶときには気分が良い、他責思考、過眠、過食、体の鉛のような重さ

https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad001/

季節型うつ病

季節型感情障害(SAD)とも呼ばれ、

特定の季節にうつ病を発症し、

食欲低下、不眠、不安感、精神的不調などのうつ症状がありますが、

季節の移り変わりとともに回復がみられます。

どの季節でも起こりうるのですが、冬季うつ病が有名です。

セロトニンは日光を浴びることで増加すると言われていますが、

冬になると日が短いですので、日照時間が身近くなります。

その関係があるとも言われています。

産後うつ病

産後4週以内にうつ病を発症することです。

ホルモンの変化、分娩の疲労、子育てに対する不安、授乳などによる睡眠不足やストレスなど、

不健康要因が重なることが影響していると考えられています。

まとめ

うつ病には女性のほうが多いと言われていますが、出産や育児、月経など女性特有の特徴があるからだとわかりますね!!

僕の嫁も子育てを頑張っていますが、見ていると睡眠不足やストレス、ホルモンバランスの崩れがあるのかかなりつらそうです(´;ω;`)

女性には優しくしないといけませんね(^^)/

以上 ありがとうございました<(_ _)>

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