SNSフォローボタン
sasayanをフォローする

ワンランク上の看護師へ!!~認知症患者の家族看護~

認知症看護

はいどーも(^^)/

精神看護師のささやんです!!

皆さんは家族に認知症の方はいますか?

認知症という疾患の理解・受容はできていますか?

認知症介護で疲れていませんか?

認知症は治らない病気でありどんどん症状は悪化していくばかりです。

そんな認知症介護を頑張っている家族は素晴らしいですよね。

看護師は入院している認知症家族に寄り添って家族ケアを行えているでしょうか?

今回はそんな家族看護について書いていきたいと思います。

認知症介護者の一般的な特徴

認知症介護をしている家族は5つの心理的ステップをたどります。

①驚嘆・否定

「父がまさか認知症なんて!!」「認知所なんかじゃありません!!」など

②混乱・怒り・拒絶・抑うつ

「なんで私はこんなに頑張っているのに・・・」など苦労しても理解してもらえないことにイライラする

③あきらめ・開き直り・適応

「怒ったりしてもしょうがないんだよな」「なるようにしかならないんだから!精一杯やってるぞ自分!!」など、ありのままを受け入れるようになり介護に対して前向きになる

④理解

・「こんな症状が出ているけど、この人らしさだよな。」など問題としてとらえなくなり、認知症の人に対する愛しさがでてくる

⑤受容

「父が認知症になって自分が介護しているけど、介護することで気づけたことがあったな」など、介護の経験を自分の人生に意味があるものと位置付けていく。

キューブラー・ロスの死の受容の段階にも似ています。

何か病気や辛いことを受容するときはこのようなプロセスをたどるみたいですね。

病期別心理ステップの変化

アルツハイマー型認知症の場合

ステップ①,②、③   認知症診断直後、認知症初期(在宅、デイケア、施設)

            ↓

ステップ②、③、④   認知症中期、BPSDが最も活発な時期

            ↓

ステップ③、④、⑤   認知症後期~終末期、人格水準の低下、施設、身体合併症

病期別に表すと上記になりますが、受容のステップを上げるためにどのように家族へ介入していくかが重要ですね!!

・アルツハイマー型認知症は進行が緩徐であるため、家族が疾患の理解を行い需要にいたるまでゆっくりと経過することができる。

・ネットやSNS、TVでも紹介されており、情報は豊富であり、社会的支持基盤も整っている。

・入院が必要な中期以降のBPSDが活発な時期は家族はステップ③以降に進んでいることが多いため、家族の危機への介入はさほど困難ではないが、家族が疎遠な場合は状況を正しく理解していないことがある(´;ω;`)ステップ①、②、③をたどりやすいため、介入時は注意が必要。

・若年性の場合もステップ①、②、③をたどりやすく、家族のケアを忘れてはならない

認知症介護をしてきた家族ケアの一環として、家族が抑うつ的になっていないか確認するのも大切である。

家族自身が介護により、身体の疲れや、夜間の不眠などもある事が多い

どんな介護の経過をたどってきたかなどの話を聞いてあげるだけで、苦労を共有でき、介護を頑張ってきた家族にとって嬉しいことである。

家族ケアの観察ポイント

具体的な家族ケアは何を何を見ればいいのか?

まずは家族の感情表出に注目し観察します。

①批判的な発言や敵意のある発言・態度があるケース

・もう顔も見たくない。死んでもかまいません

・~された。~をやられたという被害意識

・困惑、疲労、怒り口調、冷淡、他人事、熱弁のような発言、態度。

②感情的巻き込まれ

・こんなところに入院させてかわいそう

・私が悪いんです。

・死んでしまいたい、死んでくれたらいいのに

悲哀感、徒労感、在籍感、抑うつ感、緊張感があるような発言や態度。

家族の感情表出の中で批判、敵意、感情的巻き込まれは家族の危機的状況を表している。

家族支援を行う場合は、家族の感情表出に着目する必要がある。

感情表出は危機的状況であっても表出できたことを評価すべきである。

家族が危機的感情表出をした時の対処方法

①まず受容、傾聴を行う

批判的にならず、こちらも巻き込まれない。家族との間にラポールを形成し、どんなことでも打ち明けられることや、言ったことが十分に理解されるような信頼関係を築く必要がある。

②客観性を保ちながら、原因を推測する。

・知識不足が原因なら、正しい知識の提供を行う。

・経験値が不足しているなら、患者の行動の意味について解説しケアに関するポイントを伝えてあげる

・巻き込まれているなら、受容しながら経過をみて、適切なタイミングで客観的な意見を伝える

・支援者の不在の場合、看護者が支援者の代行機能を持ち、親族や地域に支援者がいないかを探す。心理的に孤立しないように関わる。

まとめ

危機的な状況の家族に対しては、勇気づけることが重要です。

適切な時期(心理ステップに応じた)適切なアドバイスをすることで、成功体験を共有でき、認知症介護に自信を持てるようになったり、患者-家族間の関係性の修復にもつながる。

認知症になった家族を介護していくのは相当な苦労があります。

まずは、どのような状況であるかを情報収集して、家族に対しても個別的なケアを行っていく必要がありますね!!

以上!!ここまでありがとうございました<(_ _)>

コメント

タイトルとURLをコピーしました